これから
その説明をします
「卵」は、世界中で「食材」としてよく知られていますが、
実は何かを生み出すための「素材」としても非常に優秀です。
卵黄、卵白だけでなく、膜から殻に至るまで全てが活用できるという、
「完全素材」とも呼べるほどの可能性を秘めているのです。
素材としてのこうした潜在能⼒とは裏腹に、
⽇本では約80%の卵殻が活⽤されることなく廃棄され続けています。
その量およそ25万トン(※)。
国内⼯場全てを⾒渡せば、「使えるものを捨てる」という⾏為に
年間約15億円という廃棄コストが⽀払われているのです。
※うち再利用可能な卵殻はおよそ6万トン。
こうした現状を受け、
私たちは「卵殻のアップサイクル」、
すなわち「廃棄されるはずだった卵殻を再利⽤し、
世の中のニーズを満たす商品をつくる」
という事業を⾏っています。
価値を創出するこのサイクルを、
21年間ひたすら繰り返してきました。
「再利⽤する」だけではなく、「ニーズを満たす」だけでもない。
これら2つが揃うことで初めてビジネスは成⽴・持続可能なものとなり、
持続可能な社会もまた、その先にようやく⾒えてくるものであると
私たちは考えています。
大量に廃棄される卵殻のうち、
現在私たちが達成している再利用量はおよそ年間6,000トン。
この再利用量が増えるにつれ、持続可能な社会が姿を現していきます。
12.52030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
12.5.1各国の再生利用率、リサイクルされた物質のトン数
卵殻の再利⽤によるビジネス⾃体はそう新しいものではありません。とくに2000年代は多くのベンチャー企業がこの主題にチャレンジし、
夢半ばで挫折していきました。
GT21にとって、「卵殻の廃棄をゼロにする」というミッションは
決して途⽅もない⽬標ではなく、確かなロジックの元で現実的に描いているものです。
そして、近い将来それを達成することができたとき、
私たちはその成功要因について以下の3つのポイントから振り返ることになると考えています。
「環境に良いから」という理由での購買は、⽐較的余裕のある⼀部の層を除くと、エンドユーザーの⽅々にとっては継続の難しいものです。そして、継続的な購買が⾒込めなければ事業としての継続も難しく、私たち⾃⾝も理想へのステップを登っていくことが困難になります。
シェア7割のロジンバッグ
従来品より安価かつ従来品より安全
卵殻の新たな使い道を考案し、良い商品を作り出す。アップサイクル事業においてそれは⼯程のひとつに過ぎません。
私たちの事業は、⼤⼿メーカーなどを含むサプライチェーンの中で⽣かされているものであり、理念への理解・共感と安定した供給によって成⽴しています。
独自の仕組みの一例
低コストで円滑な供給のため提供元の工場に設置
創業から21年間、私たちの卵殻アップサイクル事業の主たる柱は「⾃社商品の開発」でした。
「強い信頼関係で結ばれたサプライチェーンの中で、⻑年培ってきた技術⼒・企画⼒・販売⼒を活かす」という企業の核は変わりませんが、ここから先、「廃棄ゼロ」の達成のためには、この価値観をさらなるうねりに変えていく必要があります。
協業商品事例
プラタマパウダー積水ハウス㈱資源循環センター
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